ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)は、簡単に言うと、反応があったお客様にだけピンポイントでアプローチする手法です。
これは、例えば、お店の試食コーナーで「おいしい!」って言ってくれた人にだけ「これ、どうぞ!」と新商品を勧める感じです。
反対に、テレビCMや新聞広告で「うちの商品、買ってください!」と大々的にアピールするのがマスマーケティングです。
こちらは誰が見ているか分からないけれど、とにかくたくさんの人にメッセージを伝える方法です。
DRMに向いている商品にはどんな特徴があるのでしょうか?
- 低予算で宣伝したい商品
例えば、自宅で作ったハンドメイド。テレビCMのように贅沢な宣伝はできませんが、興味を持ってくれた人にだけじっくりアピールすれば十分です。 - 独自ブランドの商品
例えば、手作りアクセサリーやオリジナルの洋服。ここでしか買えない特別感を伝えれば、お客様の心に刺さります。 - 流行前の商品
流行り始めたばかりの健康食品やエクササイズグッズ。テレビや新聞ではまだ紹介されていないけど、早く試してもらいたい商品ですね。 - 高価格帯の商品
ちょっと贅沢なお掃除ロボットや美容機器。最初は「高いなぁ」と思っても、じっくり説明を聞けば「これ、いいかも」と思うかもしれません。 - 小規模ビジネスが扱う商品
小さなパン屋さんが新しいケーキを売り出すとき。口コミで広がりやすく、お客様との距離も近いのでピッタリです。
これらがDRMに向いている商材の特徴です。
少ないコストでお客様にアプローチできるので、大きな広告予算がない中小企業にもぴったり!
さらに、お客様との信頼関係をじっくり築いていくことで、高価な商品でも納得して買ってもらえるようになるのです。
ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)のマーケティング手法
DRMのマーケティング手法にはいろいろとありますが、今回は5つご紹介します。
- インターネット広告
- SNS
- 電話や電子メール
- ダイレクトメール(DM)
- レコメンデーション
それぞれ詳しく説明します!
①インターネット広告
インターネット広告は、反応重視のマーケティング手法の代表格です。
最近は、ほとんどの方がネットでお買い物や情報収集をしていますね。
企業も同じように、ネットをフル活用しています!
インターネット広告とは、Googleなどの検索サイトや、普段見ているWebサイトに表示される広告のことです。
たとえば、お料理のレシピを探している時に横に「新発売のフライパン!」なんて広告が出てきたこと、ありませんか?
あれが、インターネット広告です。
特に「リスティング広告」は、検索したキーワードと広告主が設定したキーワードがマッチした時に、そのユーザーに表示される広告です。
たとえば「美味しいケーキの作り方」で検索したら、その隣に「絶品ケーキミックス」の広告が出てくる感じです。
インターネット広告には他にもいろいろな種類があります。
ディスプレイ広告(ウェブページのあちこちに表示されるバナー広告)、リターゲティング広告(以前見た商品がまた表示される広告)、記事広告(まるで記事のように見える広告)、動画広告など、バリエーション豊かです。
どれも、あなたの興味・関心に合わせて表示されるので、つい目がいっちゃいます。
②SNS
SNSにはTwitter、Facebook、Instagramなどがありますよね。
最近では、多くの企業がSNSを活用して、顧客に最新情報や商品の詳細を届けています。
SNSの素晴らしいところは、リアルタイムで情報を届けられること。
そして、コメント欄を使えば、お客さんと直接コミュニケーションを取ることもできます。
例えば、コスメブランドがInstagramに新作のリップスティックを投稿し、「この色って実際どんな感じ?」とか「長持ちする?」といった質問にコメント欄で答えていることもあります。
さらに、SNSには見込み顧客をファンにする魔法の力があります。
ブランドについて担当者とやり取りする中で親近感を感じるお客様、SNS上で演出されるブランドの世界観に惹かれるお客様、ショップスタッフのセンスに憧れるお客様など、たくさんのファンを作ることができます。
ただし、SNSを使うときは投稿内容に注意が必要です。
安易な気持ちや不注意で行った投稿が、商品イメージを大きく下げることにもなりかねませんので、気を付けて運用しましょう。
③電話やメール
この2つも、反応重視のマーケティングでよく使われる手法です。
特に、企業同士の取引(BtoB)でよく利用されますが、個人のお客様相手にも効果的です。
電話
電話は直接お話しできるので、安心感を与えられますよね。
例えば、新しい商品についての質問をその場で解決できるので、電話が終わった後には「これなら買ってみようかな!」という気持ちになることもあります。
メール
一方、メールはとても便利です。
ほとんどお金がかからないし、お客様は自分の都合の良い時に読むことができます。
さらに、メールは色々な場面で使えます。
新しい商品の紹介や、お得なキャンペーンのお知らせ、役立つ情報の提供など、何でもOK!
常連のお客様には特別な情報を送ることもできます。
注意点
しかし、気をつけなければいけないのは、頻繁すぎるアプローチです。
あんまり電話をかけたり、メールを送りすぎたりすると、お客様に「しつこい!」と思われてしまうこともあります。
特に、押し売りと感じられるような電話や、毎日来るメールは嫌われる原因になるので注意が必要です。
④ダイレクトメール(DM)
DMとは、郵便で届く案内やカタログ、チラシのことです。
高齢者層への効果
ダイレクトメールは、特に高齢者の方に効果的です。
最近はインターネットの普及率が高まっていますが、ご高齢の方の中にはパソコンやスマートフォンの使い方がわからない方や、そもそも持っていない方も多いんです。
なので、インターネットで商品情報を発信しても、見てもらえないことがしばしばあります。
しかし、郵便でお知らせを送れば、直接目に留まりやすくなります。
例えば、新しいサプリメントの案内を郵送すると、ご高齢の方も興味を持ちやすいです。
BtoBでの活用
また、企業同士の取引(BtoB)でもダイレクトメールはおすすめです。
既に興味を持っている企業の担当者に商品やサービスの詳細を郵送すれば、しっかり読んでもらえることが多いです。
DMをきっかけにして、来店や問い合わせなどのアクションを引き出すこともできます。
注意点
ただし、DMを送る際には、内容をしっかり考えることが大切です。
お客様にとって価値のある情報を提供することで「また、このDMが来るのが楽しみ!」と思ってもらえるようにしましょう。
⑤レコメンデーション
これは、Webサイトがあなたの好みや興味を分析して、それにピッタリの商品や情報をおすすめしてくれる仕組みのことです。
レコメンデーションの仕組み
例えば、ネットショッピングをしていて「この商品のレビューも見てみよう」と思ってクリックしたら、画面に「あなたにおすすめの商品」が出てきたこと、ありませんか?
あれがレコメンデーションです。
このシステムは、あなたが過去に購入したものや検索した履歴を元に、あなたの好みに合った商品を表示します。
そのため、ついクリックしてしまう確率が高いんです。
例えば、前に買ったシャンプーに合うコンディショナーをおすすめされたりする感じです。
レコメンデーションのメリット
さらに、レコメンデーションは電話やメールを使わないので、お客様が「しつこいなぁ」と感じることが少ないのも利点です。
サイトを見ているだけで、自分に合った情報が自然と表示されるので、セールスっぽさを感じさせません。
活用の場面
この仕組みはネットショッピングのサイトだけでなく、求人サイトやニュースサイトでも活用できます。
たとえば、求人サイトで「あなたにピッタリの仕事」なんて表示されたり、ニュースサイトで「あなたの興味に合った記事」が出てきたりするのもレコメンデーションの一例です。
まとめ
今回は、どんな商品がDRMに向いているのか、そしてDRMの手法について詳しく解説しました。
以下にまとめます。
- 低予算で宣伝したい商品
- 独自ブランドの商品
- 流行前の商品
- 高価格帯の商品
- 小規模ビジネスが扱う商品
- インターネット広告
- SNS
- 電話や電子メール
- ダイレクトメール(DM)
- レコメンデーション
これらの手法を活用することで、お客様との信頼関係を築き、効果的に商品を売ることができるようになります。
ぜひ試してみてくださいね!
次回はDRMの成功ポイントについて解説していきます。
ぜひ、読んでいただけると嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました!(^^)!