前回の記事で、テクニカルSEOには大きく分けて2つの種類があるとお伝えしました。
- クローラー向け
- インデックス向け
今回は、①クローラー向け②インデックス向け、それぞれの施策について解説していこうと思います。
この中の【2記事目】ということです!
できる限り簡単に分かりやすく解説していきますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです(*’ω’*)
それでは、始めます!
テクニカルSEOの施策
テクニカルSEOには①クローラー向け②インデックス向け、の2種類があります。
それぞれの施策について解説します!
①クローラー向けのテクニカルSEO施策
ウェブサイトをより多くの人に見てもらうためには、検索エンジンのクローラーが効率よくサイトを巡回できるようにすることが大切です。
ここでは、クローラー向けのSEO施策について、8点上げました。
- URLを正規化する
- ページの表示速度を改善する
- サイトの階層構造を最適化する
- 内部リンクを整備する
- モバイルフレンドリーにする
- XMLサイトマップを活用する
- Robots.txtを設定する
- クロールエラーの対策
わかりやすく説明します!
1. URLを正規化する
同じ内容のページが複数のURLで存在すると、検索エンジンが混乱してしまいます。
これを防ぐために、「canonicalタグ」を使って正規のURLを指定しましょう。
これにより、特定のURLに評価が集中し、サイト全体の評価が上がります。
【canonicalタグの使い方】
- 正規のURLを決める:複数のページがある場合、どのページを正規版(メインのページ)とするかを決めます。
- 正規版のページにcanonicalタグを設置する:正規版のページのHTMLコードに、次のようなタグを追加します。
例えば、商品Aのページが「example.com/productA」と「example.com/productA?color=red」の2つのURLで存在する場合、次のように正規のURLを指定します。
これを両方のページに設置します。
canonicalタグは、同じ内容のページが複数あるときに、検索エンジンに対してどのページが正規版かを教えるためのタグです。
これにより、正しいページを検索結果に表示させることができ、検索エンジンの評価を一つのURLに集中させることができます。
その結果、クローラーの効率も向上し、SEO対策に効果的です。
2. ページの表示速度を改善する
ページの読み込みが遅いと、訪問者が待ちきれずに離れてしまいます。
表示速度を上げるために、画像や動画のサイズを小さくする、不要なデータを削除する、キャッシュを利用するなどの対策を行いましょう。
「PageSpeed Insights」を使って、表示速度をチェックし、改善点を見つけましょう。
「PageSpeed Insights」は、Googleが提供する無料のツールで、ウェブページの表示速度やパフォーマンスを評価するためのものです。
このツールを使うと、ウェブページがどれだけ速く表示されるかを測定し、その結果に基づいて具体的な改善点を教えてくれます。
3. サイトの階層構造を最適化する
ウェブサイト内のページをカテゴリごとに整理し、トップページから3クリック以内でどのページにもアクセスできるようにしましょう。
これにより、クローラーがサイトを効率よく巡回し、重要な情報を見つけやすくなります。
4. 内部リンクを整備する
ページ同士をリンクでつなぐことで、クローラーがサイト内をスムーズに移動できるようになります。
リンクには適切なキーワードを使い、関連するページ同士をつなげるようにしましょう。
5. モバイルフレンドリーにする
スマホでも見やすいサイトを作ることは、現在のSEOでは欠かせません!
レスポンシブデザインを採用し、どのデバイスでも快適に閲覧できるようにしましょう。
「モバイルフレンドリーテスト」を使って、自分のサイトがスマホに適しているか確認しましょう。
「モバイルフレンドリーテスト」は、Googleが提供する無料のツールで、これを使うと自分のサイトがスマホやタブレットでも見やすいかどうかをチェックできます。
使い方はとても簡単で、サイトのURLを入力して「テストを実行」ボタンを押すだけ!
テスト結果では、スマホでの表示が適切かどうか、改善点があれば具体的に教えてくれます。
6. XMLサイトマップを活用する
XMLサイトマップは、サイト内のページ構造をクローラーに伝えるための地図のようなものです。
これを作成して「Googleサーチコンソール」に登録することで、
7. Robots.txtを設定する
「robots.txt」ファイルを使って、クローラーに見せたくないページ(例えば、ログインページやプライベートな情報が含まれるページ)を指定しましょう。
「robots.txt」ファイルとは、ウェブサイトの運営者が検索エンジンのクローラーに対して、どのページを見に行ってほしいか、または見に行ってほしくないかを指示するためのファイルです。
【使い方】
- ファイル作成: 「robots.txt」という名前のテキストファイルを作ります。
- 指示を記入: ファイルの中に、どのページやディレクトリ(フォルダ)を見てほしいか、見てほしくないかを書きます。
例えば、以下のような内容を書きます:
- User-agent: * は、すべてのクローラーに対する指示です。
- Disallow: /private/ は、「/private/」というフォルダ内のページを見に行かないでください、という指示。
「robots.txt」ファイルは、プライバシーの保護やクロールの効率化に役立ちます。
プライバシーの保護という観点では、ログインページや個人情報を含むページをクローラーに見られないようにするために使用します。
クロールの効率化という点では、クローラーに不要なページを見せないことで、重要なページに集中させることができます。
8. クロールエラーの対策
クロールエラーが発生すると、クローラーがページを正しく巡回できなくなります。
「Googleサーチコンソール」でエラーをチェックし、必要な修正を行いましょう。
②インデックス向けのテクニカルSEO施策
インデックス向けの施策は、クローラーがサイトを巡回した後に、検索エンジンがページの内容を理解してデータベースに登録するために重要です。
これにより、あなたのページが検索結果に表示されやすくなります。
インデックス向けのSEO施策には、以下のように7つあります。
- タイトルとメタディスクリプションを改善する
- 見出しタグを修正する
- 画像を正しく使用する
- 適切なアンカーテキスト
- 重複しているページがないか確認する
- 構造化データを実装する
- インデックス登録されているか確認する
ここでは理解しやすいように、分かりやすく説明しますね!
1.タイトルとメタディスクリプションを改善する
『タイトル(titleタグ)』とは、ページの名前のこと。
これはページの内容を一言で表すもので、検索結果に表示されます。
タイトルには、あなたが上位に表示させたいキーワードを入れましょう!
『メタディスクリプション(meta description)』は、ページの簡単な説明文です。
検索結果のタイトルの下に表示されます。
これもキーワードを含めて、ページの内容が分かりやすくなるように書きます。
2.見出しタグを修正する
『見出しタグ(h1、h2、h3…)』は、ページ内の見出しを設定するためのもの。
大見出しをh1、中見出しをh2、小見出しをh3といった具合に使います。
これにより、ページの構造が分かりやすくなります。
3.画像を正しく使用する
ページに画像を使うときは、画像が何を表しているのかをクローラーに伝える必要があります。
これをするためには、『代替テキスト(alt属性)』を設定。
これは画像が表示されないときに代わりに表示されるテキストです。
また、画像の周りに関連するテキストを置くことで、画像の内容がクローラーに伝わりやすくなります。
画像のファイル名も分かりやすくしておくと良いです!
4.適切なアンカーテキスト
リンクを貼るときのテキストをアンカーテキストと言います。
リンク先のページが何についてのページかを伝えるために、具体的なテキストを使うと良いです。
5.重複しているページがないか確認する
サイト内や他のサイトに同じ内容のページがあると、検索エンジンがどのページを表示すれば良いのか迷ってしまいます。
このため、同じ内容のページがないか確認し、見つけた場合はcanonicalタグを使って、どのページを優先するかを指定しましょう。
また、必要に応じてページを削除するか、他のページにリダイレクトすることで対処します。
6.構造化データを実装する
構造化データとは、検索エンジンがページの内容をより理解しやすくするための情報を追加することです。
これにより、検索結果にリッチな情報が表示されることがあります。
7.インデックス登録されているか確認する
ページが検索エンジンに登録されているかどうかは、「Googleサーチコンソール」を使って確認できます!
ここで、インデックスに登録されていないページやその理由をチェックし、必要な修正を行います。
まとめ
クローラー向けのテクニカルSEO施策とインデックス向けのテクニカルSEOの施策を以下にまとめます。
- URLを正規化する
- ページの表示速度を改善する
- サイトの階層構造を最適化する
- 内部リンクを整備する
- モバイルフレンドリーにする
- XMLサイトマップを活用する
- Robots.txtを設定する
- クロールエラーの対策
- タイトルとメタディスクリプションを改善する
- 見出しタグを修正する
- 画像を正しく使用する
- 適切なアンカーテキスト
- 重複しているページがないか確認する
- 構造化データを実装する
- インデックス登録されているか確認する
これらの基本的なテクニカルSEO施策を行うことで、検索エンジンにとっても訪問者にとっても使いやすいサイトを作ることができます。
ぜひ実践してみてください!
次回は、テクニカルSEOのツール(Google AnalyticsやGoogle Search Console)について解説していきます!
最後までご覧いただきありがとうございました!(^^)!